- こうしょう
- I
こうしょう【交床】釜敷の古名。 唐の陸羽の『茶経』にみえる。IIこうしょう【交渉】(1)ある事を実現するために, 当事者と話し合うこと。 かけあうこと。
「~が決裂する」「労使が~する」
(2)人と人との結びつき。 かかわりあい。 関係。III「~をもつ」「~を絶つ」
こうしょう【交鈔】(1)中国, 金・元代の紙幣。 宋代の交子(コウシ)から発達したもので, 兌換(ダカン)紙幣として通用したが, 明代にすたれた。(2)(転じて)紙幣のこと。IVこうしょう【公傷】公務中に負ったけが。⇔ 私傷Vこうしょう【公娼】おおやけに営業を許された売春婦。 日本では1946年(昭和21)に廃止。⇔ 私娼VIこうしょう【公相】三公と宰相。 天子を補佐する重臣。VIIこうしょう【公称】表向きにとなえること。 一般に公表されていること。VIII「会員数一〇万と~している」
こうしょう【公証】特定の事実または法律関係の存否をおおやけに証明する行為。 各種の登記や証明書の発行など。IXこうしょう【厚相】厚生大臣のこと。Xこうしょう【口承】歌いつぎ語りつぎして, 口づてに伝えること。XI「~されてきた伝説」
こうしょう【口証】(書証に対して)口頭による証言。 また, 口頭による証明。XIIこうしょう【口誦】声を出して書物や詩歌などをよむこと。 くちずさむこと。XIIIこうしょう【咬傷】動物などに, かまれたきず。XIVこうしょう【哄笑】大声でどっと笑うこと。 大笑い。XV「一同思わず~した」
こうしょう【好尚】(1)このみ。 嗜好(シコウ)。(2)はやり。 流行。XVI「時代の~」
こうしょう【工匠】(1)工作を職とする人。 大工・彫り物師・細工師など。 たくみ。(2)工作の意匠。XVIIこうしょう【工商】(1)職人と商人。(2)工業と商業。XVIIIこうしょう【工廠】旧陸海軍に直属し, 武器・弾薬など軍需品を製造した工場。XIXこうしょう【巧匠】たくみな大工・細工師。XXこうしょう【巧笑・巧咲】愛嬌のある笑い。 また, 作り笑い。XXI「~言多く平気客を呑む/横浜新誌(景一)」
こうしょう【康尚】平安中期の仏師。 寄木造り法を創始。 東福寺同聚院不動明王座像はその作と推定される。 生没年未詳。XXIIこうしょう【康正】年号(1455.7.25-1457.9.28)。 享徳の後, 長禄の前。 後花園天皇の代。XXIIIこうしょう【校章】学校の記章。XXIVこうしょう【洪昇】(1645-1704) 中国, 清初の劇作家。 字は昉思(ボウシ)。 号は稗村(ハイソン)。 音曲に精通し, 戯曲「長生殿」は, 清代演劇の代表作とされる。XXVこうしょう【甲匠】「具足師(グソクシ)」に同じ。XXVIこうしょう【綱掌】僧職の一。 法会(ホウエ)の式事をつかさどる役名。XXVII「~といふもの出で来たり/栄花(音楽)」
こうしょう【翺翔】(1)鳥が空高く飛ぶこと。「日本に~する禽鳥/日本風景論(重昂)」
(2)人中に立ちまじって, 得意げに振る舞うこと。XXVIIIこうしょう【考証】古い事物について, 文献・遺物などによって, 実証的に研究すること。XXIX「元禄の風俗を~する」「時代~」
こうしょう【行省】〔「行中書省」の略〕中国, 元代の地方統治機関。 財政・民政・軍政を統轄。 明以後の省の名称はこれに由来。→ 中書省XXXこうしょう【行章】銀行の記章。XXXIこうしょう【行賞】(功績に対して)賞を与えること。XXXII「論功~」
こうしょう【行障】天皇の御幸や遷宮途上の御神体などの幸路でその前後左右を囲う遮蔽用の幕。XXXIIIこうしょう【講頌】歌会のとき, 発声(ハツセイ)がふしをつけて初句をうたうのに続いて第二句目から合唱すること。 また, その役。XXXIVこうしょう【鉱床】地殻中にあって天然資源として有用な鉱物・流体などが特に濃集した集合体。XXXVこうしょう【降将】投降した大将。XXXVIこうしょう【高唱】声高く歌うこと。 また, 声高く唱えること。⇔ 低唱「漢詩を~する」XXXVIIこうしょう【高商】旧制の「高等商業学校」の略。XXXVIIIこうしょう【高声】〔「こうじょう」とも〕大きい声。 高い声。XXXIX「~に加持したてまつる/宇治拾遺 15」
こうしょう【高尚】知性や品性の程度が高いこと。 気高くて, 立派なこと。 また, そのさま。⇔ 低俗「~な趣味」﹛派生﹜~さ(名)XLこうしょう【高承】相手の承知・承認を敬っていう語。 普通, 手紙文で用いる。XLI「御~いただきたく」
こうしょう【高昌】中国, 天山山脈の東側のトルファンに栄えた漢人の植民国家(450-640)。 前漢以来移住した漢人が車師国を倒して建国。 498年には麹嘉(キクカ)が王となり, 唐に滅ぼされるまで麹氏が支配。XLIIこうしょう【高笑】大声で笑うこと。 高笑い。XLIIIこうしょう【高翔】空高く飛ぶこと。 あまがけること。XLIV「天空を~する鳥」
こうしょう【鴻鐘・洪鐘】大きなつりがね。 巨鐘。XLVこうしょう【黄鐘】(1)中国音楽の音名。 十二律の一番目の音で, 楽律の基準となる。 日本の十二律の壱越(イチコツ)に相当。(2)陰暦一一月の異名。
Japanese explanatory dictionaries. 2013.